生命化するハウス★「柿園の家」づくり☆参加募集します☆

古代色を現代に生かす! 発酵する家体験塾★
18278675_810990932397679_1263354998122722212_o.jpg
🚩>恋する発酵体験塾のお知らせ!!
テーマ★日本人古来の美意識を蘇生!
体験内容ー柿渋と柿墨を天然杉無垢の板に塗装する
日 時 平成30年2月25日(土)と26日(日)
    9時受付 13時受付
場 所 ビオナート藤本農園 福岡県
    ガーデン内 プライベートメッセージ欄でご連絡ください☆
準備品 作業服・お弁当

DSCF7572.JPG
「醸される衣食住」は今日のスモールスマートハウス★
住まいはまだまだ「広い方がいい」?
生活に最低限の機能でシンプルかつ無駄のない暮らし☆
コスト面だけでなく、最新技術の恩恵を受けながら、自然に優しい持続可能な暮らしを提案できるのが森の中の家のスモールハウスの魅力です☆
暮らしのエコロジーとして伝統技法やその土地の風土に合わせたものづくりで存在するテーマでもあります☆

醸される人生★
恋する発酵☆
古きものに新しき生命!
無限のまなざし!
渋墨をつくる☆
DCIM0125.jpg

♦杉板塗装に天然塗料☆
毎日使うものからケミカルなものを取り除き、体の中に吸収されても害のない滋養のあるナチュラルなものを五感に触れさせたい!
小さく住まうことでコミュニケーションは豊かになるのだ☆
小さく暮らせば暮らすほど小さい費用で暮らせる☆
働き方やお金の使い方も自由度が増え、その分豊かに暮らせるのもいい☆
小さなスペースをどうやって広く見せるか☆

♦住む家をどれだけエコフレンドリーにできるか ☆
台所で発酵食が常時仕込まれる仕組みを中心にした暮らしをデザインする「柿園ハウス」☆
微生物と人間が同じ生命として対等に、そして密接に関係する発酵人生なのです☆
発酵から見えてくるスモールハウスの世界☆
ロマンですね☆
やはり宇宙のキャンバスでは誰でもアーティストなのです★

DSCF7577.JPG

第1弾では”神の食べ物”★柿の真実!
http://www.vionartnet.com/article/454348087.html
84628.jpg
♦さらに第2弾「神の食べ物(柿)」から発酵させた日本古来の優れた天然塗料にリスペクトしよう!
自然との調和をはかる「柿墨の美」★
千年にも及ぶ伝統的な自然塗料☆
食用としてだけでなく、柿渋として他の果樹には見られない幅広い用途を持つ柿なのです☆
発酵アーティストの「発酵環境の家」として微生物が活き活きと力を発揮できる環境や素材は人と微生物の共生協働の在り方を導きます☆

♦微生物たちの自律的な生命力と共感することで価値が生まれる☆

♦ビオンとアートの祭典★
「ビオナート」のプロジェクトは「タイニーハウス」をめざすハーフビルド☆
「ビオナート」とは、ビオン(生命の源)とアートを掛け合わせた造語でキッチンとアートの「キジナート」からヒントを得て、発酵アーティストのフラッグとしました☆
「生命力の躍動する感性のある暮らし」をコンセプトに、ビオン(生命の源)とアートの垣根を超え、日々の生活で感動を与えるモノやコトを発信するホームでもあるのです☆

DCIM0099.jpg ♦柿墨の塗り重ねによる効果
♦関連ブログ
#小さな暮らし(スモールハウス)★
http://www.vionartnet.com/article/457025356.html?seesaa_related=category
#「なにを美しいと思うか」「心地よいと感じるか」!
http://www.vionartnet.com/article/457026284.html?seesaa_related=category
#空気も発酵する!
http://www.vionartnet.com/article/457026409.html?seesaa_related=category
#太陽の波動を持続可能な愛と感じられるか☆ 人生や宇宙空間はキャンバス!
http://www.vionartnet.com/article/457026663.html?seesaa_related=category
#「百姓」という考え方や実践が「自然」をつくる! 発酵の家手づくりシリーズ★
http://www.vionartnet.com/site/pc/preview/entry

201503211412074c4s.jpg
渋墨を塗る行商の絵より
「国立国会図書館デジタルコレクション」
「守貞謾稿」巻6「渋墨塗」

6584.jpg
♦重要文化財の松江城板壁
黒い塗装は渋墨塗といって、柿渋と松を焼いた煤(松煙)を混ぜたもので、防虫・防腐効果がある他、建物の化粧として用いられています☆
日本古来の伝統技術で当時は民家の下見板など多くの建築物にも渋墨を塗っていた様です☆

5874.gif
♦箱根関所の屋根や外観は「栩葺」、「渋墨塗り」★
img_10.jpg
♦柿墨の黒塀五稜郭

♦今も残る各地の武家屋敷の黒塀
89654.jpg
♦柿渋塗料の新たな魅力を発見!
もともと柿渋は古来より、神社・仏閣の防虫・防腐を目的に柱や漆器の下塗りなどだけでなく、その他、渋染め・清澄剤・ネットの塗料・なめし皮の塗料・漢方薬や化粧品の原料などに柿渋は現在も利用されています☆
とりわけ魚網はなんと柿渋の色が「魚の目から見えにくくなる」効果もあることから塗られているという☆
6580.jpg

♦歴史的製法を守り続ける「古梅園」
・上質な墨は微妙な加減が命
・機械では及ばない世界がある墨は実用品であるとともに工芸品 でもあった
・「製墨法が日本に伝わったのは610年、高句麗(こうくり)の僧・曇朝(どんちょう)によるとされ、奈良時代には仏教の隆盛とともに写経に使う墨の需要が増大。奈良は一躍、墨づくりの中心地」(古梅園)


9853.jpg

「松煙は、松の木に傷をつけて『松やに』を噴出させ、その部分をそぎ切ります。
その後、小割りにし、山の中に建てた障子小屋で燃やし、障子についた煤をとります。
こうして採る松煙は、燃焼温度にむらがあって大小さまざまな粒子のすすが混在し、複雑な墨色を呈します。
おおむね濃墨では厚みのある艶を感じさせない黒(漆黒)となり、淡墨では青灰色を帯びた墨色になります。
墨が古くなるにしたがって墨色に変化が現れ、一層青味が強くなります。
松煙墨が青墨といわれる理由がここにあります。
墨作りの歴史は松煙の採取にはじまりました。(大阪教材社より抜粋)」


♦「天然柿渋塗料を用いた環境に優しい着色仕上げ材づくり」★
単独の柿渋では濃度や塗布方法により淡い褐色のグラデー ションを示して彩度の低い焦げ茶の淡色がとても美しいです☆

♦質感と色彩面での魅力ある柿墨★
DCIM0098.jpg
様々な媒染剤を用いて幅広い発色を引き出すことで新たに付加価値を与えることもできるのです☆
例えば弁柄(黒弁柄など)と墨(松煙など)を混ぜ、赤茶から黒に至る調合もパレットとして面白い☆
隠ぺい力(被覆力)が高く、下地を塗りつぶしてしまうことでスギ材などの弱点である赤身と白太が見える木目の吸い込み差異を補う効果が生みます☆


444.jpg
♦手作業(刷毛塗り)を前提とした柿渋塗装!
発酵品である柿渋を多量に維持管理することや不均質な粘度やゲル化になるのは課題です☆
乾くと強固な性質上、ローラーやスプレーでの塗装は難しいです☆
渋s塗布.jpg
♦杉材と柿渋のコラボレーション!
杉板は柿渋と相性がよく、経年により渋い古代色に変化していきます☆
陽光を受け、木目が映える美しさと古代色に引き込まれるでしょう☆
DCIM0096.jpg
♦柿渋は何百年という歴史をもつ天然塗料!
高機能の化学塗料が普及することで、柿渋は陰を潜めてしまったようです☆
アトピー性皮膚炎やアレルギーなど発症し、室内環境汚染が原因で、シックハウス症候群も有名になりました☆
昔の家は風通しもよく、室内に化学物質は皆無でしたが、現在は高気密の家づくりが求められたせいか健康を害する人が増えてきています☆
この柿渋は人体に無害で、ホルムアルデヒドなどの化学物質を吸着する働きや抗菌作用があるという報告があります☆
454.jpg
(柿渋水性エマルジョン塗料「柿心」のホルムアルデヒド吸着実験結果)

254.jpg

♦発酵柿渋の特徴と作り方★
柿渋はただの搾り汁ではなく、それを微生物の働きにより自然発酵または酵母発酵させた長期熟成発酵のものです☆

1114.jpg
柿渋は、未熟な果実を粉砕、圧搾して得られた汁液を発酵・熟成させて得られるが赤褐色で半透明のにおいは独特の液体ですね☆
タンニンを多量に含み、平安時代より様々な用途に用いられた日本古来の材料です☆
とりわけ酵母を加えて強制発酵させ、臭いを抑えた柿渋もあるようです☆
柿渋は酸化することで茶褐色に発色していきます☆
特に紫外線による酸化作用で促進されて発色を速めるので、マニュアルとして染色後に日に当てるのはこのためです☆
また高い温度でも発色が促進されるので、陶芸の釉薬としての利用もあるでしょう☆

♦柿渋染も媒染剤でその色の変化を楽しむことができます☆
代表的な鉄媒染とチタン媒染、重曹媒染では薄いグレーから漆黒や黄色系から橙系の色合いです☆
img_1.jpg
柿渋の主成分の柿タンニンそのものは無臭です☆
柿渋独特の悪臭は発酵工程で発生する酢酸・オウロピン酸・酪酸などの有機酸系の不純物といわれてます☆
自然発酵させると酢酸発酵したり、複合的な発酵をするため、質の高い柿渋づくりにはつくり手の経験と勘、そして適切な判断が求められるといわれてます☆
54850.jpg
柿渋の「発酵熟成」工程★
① 摘みとり
② 粉砕
③ 圧搾
④ 仕込み
⑤ 発酵
⑥ 圧搾 「一番搾り」と「二番搾り」
⑦ 濾過
⑧ 貯蔵
醤油づくりを体験した方は分かると思いますが、醤油の製造工程との類似点がいくつか見られ興味深いですね☆

なぜ伝統塗料が途絶えてしまったか!?
実は、古民家のあの美しく黒ずんだ木材は経年変化だけで黒くなったものではないのです☆
白木は紫外線によって褐色になっても囲炉裏やかまどの周辺を除いて決して黒にはならないのです☆
日本では渋墨塗りといわれる日本古来の伝統技法☆
この自然にも人にも優しい渋墨の黒色を現代のデザインに取り入れて
エコや自然環境、日本の伝統を守るのも発酵文化人として役目でしょうか☆

この記事へのコメント